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韓国のチップメーカーSKハイニックスは、2023年第1四半期に25億4000万ドルの営業損失を計上し、SKグループが2012年にハイニックスを買収して以来、過去最大の損失となった。
この損失は、前年同期の28億4000万ドルの営業利益から一転し、前四半期の18億9000万ドルの営業損失からさらに大きな損失となった。
SK Hynixは、メモリチップの不況が第1四半期まで続いたため、需要が低迷し、製品価格が下落したことが損失の原因であるとしている。
しかし、サプライヤーによる減産が効を奏し、メモリ業界全体の在庫が第2四半期から改善する見込みであることから、同社は下半期に回復を見込んでいる。
また、ChatGPTをはじめとする人工知能向け高性能サーバー市場の拡大や、顧客による大容量メモリー製品の採用拡大も市場を後押しするとしている。
CLSAの韓国調査部長Sanjeev Rana氏によると、供給削減が見込まれるとはいえ、第2四半期のメモリーチップ価格は10％から20％下落し、平均販売価格と企業の収益を圧迫する可能性があるという。
ライバルのサムスン電子は木曜日に第1四半期決算を発表する予定で、営業利益は4億4900万ドルと、2009年の第1四半期以来最低の利益となる見込みである。
