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時間がない人が投資で副収入を得る方法

   

投資で副収入を得たい

アベノミクス以来、株価は2万円を何度も超えていますが、庶民は景気の回復を実感できていないという話をよく聞きます。

実際のデータを見てみると、2017年に入ってからというもの、景気の状況は決して悪くはありません。

たとえば完全失業率ですが、なんと2.8%という低水準まで下がっています。

消費者物価指数も2017年以降はプラスに戻り、少しづつ日銀が目標とするインフレ率2%に向けて、本当にじりじりとですが上がっています。

このように、経済全体としては景気がよくなっているものの、私たちひとりひとりが景気の回復を実感できない背景には、実質賃金が上がっていないということがあります。

以下は日経新聞の記事から一部を引用したものです。

厚生労働省が7日発表した9月の毎月勤労統計調査(速報値、従業員5人以上)によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比で0.1%減少した。4カ月連続でマイナスだった。賃金の増加が物価上昇になお追いつかない現状を映す。

9月の実質賃金0.1%減、4カ月連続マイナス

つまり、経済の回復や物価の上昇に対して、賃金の上昇が追いついていないということです。

賃金がなかなか上がらない現状において、できれば副収入が欲しいと多くの方が思っているのではないでしょうか。中でも、株価がこれだけ上がっていると「投資で副収入を得たい」と考えている方は多いでしょう。

実際にここ5年ほどの間を通して見た場合、株式投資をした人の多くが大きな副収入を得ることができたはずです。

時間がないから投資ができない

上述のように「投資で副収入を得たい」と考えていつつも、実際に投資をするまでには踏み切れていないという方も多いのではないでしょうか。

その理由としては、投資に回せるお金がないという方もいるかもしれませんが、調べ物などに割く時間がないから投資ができないと考えている方もいらっしゃると思います。

実際に投資をするとなると、たくさんのことを調べる必要があるように感じられるでしょう。

まずは投資の基礎を勉強して、次に膨大な数の企業を調査して、決算を読み、財務状況を調べる。有望な企業を見つけ、チャートをウォッチして、適切なタイミングで株を買い、上がったら売る。

「本業も忙しいのだから、そんなことをしている時間はないよ」という声が聴こえてきそうです。

しかし、本当に時間があれば投資で儲けることができるのでしょうか。

時間があれば投資で成功できるのか

「時間がないから投資できない」ということは、逆説的に考えると、時間さえあれば投資をして副収入を得られるということになります。

それは、果たして本当でしょうか。

プロの9割が平均以下の成績しか出せていない

ここで、たっぷりと時間があるはずのプロの成績を見てみたいと思います。

似たようなデータは各所にあるのですが、以下は、ダイヤモンドZAIの記事から引用しました。

■「S&P500」に負けた大型株アクティブファンドの割合
期間 負けたアクティブファンドの割合 
5年間 88.30%
10年間 84.60%
15年間 92.15%
出典:「SPIVA®U.S.Scorecard」(2016) 注)クリックでPDFが開きます

この表で示されていることを解説します。

まず、S&P500というのは、アメリカの代表的な企業を500社集めて、それらの企業の株価を元に算出された株価指標です。

誤解を恐れずに、乱暴にまとめてしまえば、アメリカの有名な企業500社に対して、調査も何もせずに分散投資をした場合、S&P500におおよそ近い投資成績が得られると考えてください。500社もの企業に投資をしているため、アメリカの株式全般に投資をした場合の平均的な収益だと考えることもできるでしょう。このようなマーケットの平均的な収益を求めて、S&P500のような指標に連動するように、幅広く分散投資を行う投資方法を「インデックス投資」と言います。

それに対して、アクティブ運用というのは、プロのアナリストやトレーダーが企業を調査・分析したり、相場を見ながらトレードをする運用です。

ここで示されていることは、過去5年間で、プロによるアクティブ運用が行われたファンドのうち88.30%は、特別な調査もなく500社に分散投資したインデックス投資に勝てなかったということになります。過去15年をみると、プロの運用による勝率はさらに下がり、なんと92.15%がインデックス投資に負けています。

時間さえあれば投資で成功できるというわけではなく、時間も知識も実力もあるプロでさえ、その大部分が市場の平均にすら負けているということが分かります。

投資は平均で十分

そう考えると、株式投資をして副収入を得たいと思った場合、プロですら9割が平均に負けてしまうような世界なのですから、平均程度の収益を得られれば十分だと考えても良いでしょう。

そして、平均程度の収益を得るためにインデックス投資をするのであれば、企業を調査・分析するといった時間は、ほとんど必要ありません。S&P500に連動する投資信託やETF(取引所に上場されていて、株式のように取引できる投資信託)に投資をすれば良いだけだからです。

いかがでしょう。

たとえ時間がなくても、インデックス投資をするだけで、プロの9割よりも良い投資成績を得られる可能性が高いということがご理解いただけたのではないかと思います。

それでは、プロよりも成績が良くなるといっても、実際にはどのくらい儲かるのでしょうか。

インデックス投資は儲かるのか

インデックス投資の利回り

以下は、MSCIコクサイという世界の株式に分散投資するインデックス(S&P500の全世界版のようなイメージ)に連動するETFの年間のトータルリターンの表です。(ブラックロックより

これを見ると、過去10年間で見た場合、平均して年間で4.48%のリターンが得られることが分かります。

企業調査や決算の読み込み、財務分析といったことをしなくても、世界の平均的なリターンに投資をするだけで、年間に4.48%の副収入が得られたということです。

月に3万円を積み立てた場合

もう少し具体的なイメージを持つために、月に3万円を積み立てつつ、年間4.48%で運用できた場合、どの程度の副収入を得られることができるかを計算してみると、以下のグラフのようになります。(横軸は年です)

貯蓄は、単に月に3万円を無利子で貯金した場合で青色のグラフです。

それに対して、投資に回して年間で4.48%のリターンがあった場合のグラフが赤色です。

この差分が投資によって得ることができた副収入と考えることができるので、30年間でおよそ1,100万円の副収入を得られたことになります。

もちろん、実際の投資はこのように毎年4.48%が確実に増えていくわけではありません。不景気のときには資産総額が減りますし、数年間で一気に倍になることもあります。しかし長期的に見ると、年間4.48%くらいのリターンは期待できるでしょう。

繰り返しますが、これはインデックス投資であり、投資のための分析等の時間は必要ありません。

時間がない人のための資産運用

ここまでの説明を整理してみましょう。

まず、時間がたっぷりあるプロの9割が市場平均であるインデックス投資の成績に負けています。そのため、インデックス投資をしておけば、プロの9割以上の収入を得ることができる可能性は高く、自分で株を選んで投資をするよりも、成績が良くなる可能性は、長期的に見て、高いといえるでしょう。

そして、市場平均であるインデックス投資を行なった場合、たとえば世界の株式に分散投資するMSCIコクサイという株価指標であれば、過去10年を見たときに、年間で4%〜5%程度のリターンが期待できます。

それだけ聞くと、大したことないようにも思えますが、毎月3万円ずつ投資資金を投入して4.48%で運用した場合、30年間で約1,100万円の副収入を得ることができます。時間がない人の場合は、これでも充分な副収入ではないでしょうか。

いかがでしょう。もしもインデックス投資に興味が湧いて、もう少し詳しく知りたいという方は、ぜひ以下の書籍を読んでみてください。

『株式投資』

ジェレミー・シーゲルというアメリカの教授が、最高の投資商品は債券等ではなく株式であるということを調査した書籍です。インデックス投資を行う場合でも、債券などの混ざっていない、株式だけのインデックスに投資することで、長期的にみた場合のリターンを高めることができる可能性が大きいです。

『ほったらかし投資術』

投資ブロガーの水瀬さんが書かれた書籍で、確定拠出年金やNISAを使ったインデックス投資など、具体的にどのように始めればいいかが書かれています。インデックス投資をしてみたいと思われた方は、ぜひ本書をお読みください。

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