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【ICOウォッチ】COMSA、スマートコントラクトを用いた信託、等(11月第1回)

   

最近、終わったICOをチェックするというのを、暇な時間でやっているので、不定期になりますが、億単位の調達を行ったICOを紹介していきたいと思います。

調達額については、ICO終了後には見えなくなってしまうもの等もあり、大雑把なものだという認識でいただければ幸いです。また、 網羅的なICOカレンダーがなかなか無いため、網羅性についても保証できません。

ということで、こんなDAppsがあるんだなぁと、面白半分で読んでいただければ。

なお、DAppsなどについて、どう考えたり評価していけばいいかという点についても模索中であるため、現時点でのコメントを書いていますが、その程度のものだとご理解いただければと思います。

億単位の調達を行ったICO

COMSA

基礎情報

調達額:100億円以上

ホワイトペーパー / GitHub(なし)

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100億円調達は日本初です。

COMSAは、テックビューロが提供する、ICOをゆりかごから墓場まで、まとめてサポートするソリューションです。

具体的には、トークンの設計、複数言語でのホワイトペーパーの執筆、トークンセールスに用いるためのダッシュボード等の作成、PRやマーケティング、ICO後のコインへの流動性供給(仮想通貨取引所Zaifへの上場)などを包括的に支援します。ICOは、SlackやTelegramなどでコミュニティを上手くマネジメントすることも成功のためには重要であり、そういったところまで深くサポートするものと思われます。

今回ICOされたCOMSAトークンについては、原則としては用途が明確で、今後、COMSAを利用して行われるICO案件に対して5%有利に払い込めるというものです。ということは、魅力的なICO案件をCOMSAが取り続ける間は、法定通貨に対して5%程度上乗せした価格がCOMSAのフェアバリューということになっていくのではないでしょうか。魅力的なICOがなくなるとトークン価値が剝げ落ちるため、魅力的なICO案件がないときには価格が下がると思われます。COMSAの今後を信じる場合は、そこで逆張り的に買っておいて、魅力的なICOが発表されたところで売るといいかもしれません。

Pylon Network

基礎情報

調達額:約50億円

ホワイトペーパー / GitHub

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Pylonは再生可能エネルギーの流通プラットフォームです。

再生可能エネルギーの発電所、消費者、プロシューマーが、PYLON COINを用いて、電気を売買します。各家庭はETRONというデバイスを購入することで、電気をセーブしたり、必要なだけ買い付けたりできます。

さて、今回セールされたトークンはPYLNTで、PYLON COINではありません。PYLNTオーナーは、PYLON COIN建てで発生する利益の80%に対するステークを持つというふうに説明されています。

Science Blockchain

基礎情報

調達額:約11億円

ホワイトペーパー / GitHub(なし)

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Science Blockchainは、ブロックチェーンを用いたインキュベーションファンドです。

今回セールされたSCIトークンは、投票権のないファンド持分のようなものです。Science Blockchainは、自分たちの持分が全体の80%になるまでは、投資先から得られた利益の70%を用いて、 SCIトークンを買い戻していきます。

また、投資先がICOを行った場合には、投資先のICOトークンが、SCIトークンの保有者に配布されることもあります。

全体的に不明な点が多いのと、テック寄りの話ではないので、単純にリスクが高いファンドに投資するかという話だと思います。

Utrust

基礎情報

調達額:約27億円

ホワイトペーパー / GitHub(なし)

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Utrustは、仮想通貨を用いた支払いを簡単かつセキュアに導入できるような仕組みを提供することを目指しています。言い換えると、クリプトカレンシー界のPaypalのような立ち位置を目指しているようです。このような方向性のブロックチェーンサービスは少なくないと思います。

今回セールされたUTKトークンは、UTKトークンを用いて支払う場合、トランザクションフィーが掛からないというものです。

そもそもビットコインが簡単でセキュアな決済システムなんじゃないのかという気もします。

UQUID

基礎情報

調達額:約18億円

ホワイトペーパー / GitHub(なし)

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仮想通貨に関するプラットフォームです。

仮想通貨の売買や、ウォレット機能、決済カード、決済システム等を提供していくようです。今回セールされたUQCトークンを使うと、決済手数料が安くなるということです。

これは、本サービスが優れていたとしても、相手がUQCトークンを支払い手段として受け取ってくれるのかという問題がある気がします。

GRID+

基礎情報

調達額:約50億円

ホワイトペーパー / GitHub

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GRID+も、電気売買プラットフォームです。

こちらはスマートコントラクトを用いて、電気代を自動的に最適化して払ってくれるという方向性のサービスです。

電気のやりとりには、BOLTトークンという1ドル分の価値に固定されたトークンを用います。つまり、1BOLTは、1ドル分のエネルギーを表しています。

今回トークンセールされたGRIDトークンは、BOLTトークンとは別物です。GRIDトークンは、この分散型アプリケーションにおいて、500キロワット分の電気をホールセールプライス価格で買える権利です。たとえばホールセール価格が$0.08/kwhで、一般価格が$0.1/kwhだと、1kwhの電気を買い付けるのに$0.02/kwhだけ支払えばよいということになります。

Genesis Vision

基礎情報

調達額:約2.5億円

ホワイトペーパー / GitHub

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Genesis Visionは、個人的には結構面白いと思います。

Genesis Visionは、スマートコントラクトを用いた個人信託のプラットフォームです。

具体的には、ファンドマネジャーの取引を全てブロックチェーンに記録し、スマートコントラクトを用いて、その利益を自動的に投資家に分配するというものです。

投資家は改ざんのできない過去の成績をもとに、好きなファンドマネジャーを選んで資産の運用を任せつつ、その信用はブロックチェーンとスマートコントラクトを用いて確保できるということになります。

このプラットフォーム上の全てのやりとりは、今回トークンセールされたGVTトークンを用いて行われるため、Genesis Visionのプラットフォーム上で運用される資金が増えれば増えるほど、GVTトークンの価値が上がっていくと考えられます。

資産運用に回されるお金というのは、とんでもない額ですので、ちょっとした分散型のアプリで発生する決済なんかと比べると、スケールする余地も大きいのではないかと思います。

Eros Coin

基礎情報

調達額:約20億円

ホワイトペーパー / GitHub

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ペイメントゲートウェイであり、EROトークンを用いて送金や決済を行うということです。

これまたペーパー読み飛ばしたため、ビットコインではダメなのかという気がしますが(多分何か比較優位があるんでしょうが)、EROを送り合うということでシュールです。

Matryx

基礎情報

調達額:約20億円

ホワイトペーパー / GitHub

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分散型の研究を促進するというテーマで、これもまた少し面白い思想です。

何らかの問題に対する答えが欲しい人は、賞金を設定して問題を投げます。すると、みんなが色々と考えて答えにたどり着くわけですが、その過程に貢献した人たちで、貢献度合いに応じて賞金が分けられるということのようです。

これも時間を取って、ホワイトペーパーをじっくり読みたいと思っています。

雑感

ということで、個人的にはスマートコントラクトを用いたファンド運用のGenesis Visionが気になりました。

資産運用についても、運用する人と依頼する人というのが、今はB2C的なところから、大きな流れとしては、いずれはC2C的な方向性に進んでも本質的にはおかしくないわけなので、そのときにスマートコントラクトで面倒な雑務を省ければ、小さなファンドが成立しやすくなるのかなと。

ということで、気が向けば、また更新していきたいと思います。

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